2007年7月31日火曜日

解析やってる?

今回でこのコラムも12回になる。このコラムを読んでいただいている方は、既にアクセス解析ツールを導入されているか、お試しいただいているはず。ですよね?

だが念のため、まだ使われていない方のために、もう一度コラムを通じて、「気軽に『アクセス解析ツール』をいろいろ試してみては?」とご提案したい。

Web サイトを車に例えてみよう。車の調子が悪いと感じると、すぐにディーラーに持ち込む人もいるだろう。普通そうだろう。しかし、旧車乗りのように、自身でトラブルの原因をみつけ、対応方法を考え、修理してしまう人もいる。普通は、車に関してはプロにお任せというのは当然であろう。しかし急速に進化する Web の世界では、ホームページの運営を業社に丸投げでは、十分な利益を上げ続けることが難しいのが現実である。

全部自分で直せる、とまではいかなくても、トラブルがあったら自分自身で Web のトラブルを発見し、対応を考えられる。そのお手伝いをするのが「アクセス解析ツール」であると考える。

車でも「トランクの無いスポーツカー」「道なき道を行くオフロード車」「乗り心地の良い高級車」など、好みも用途も多種多様である。アクセス解析ツールも同様である。ぜひ一度、アクセス解析ツールに「ご試乗」いただき、好みと用途に合ったものを選んでいただきたい。

ファーストメディア、被リンク提供サービス「被リンク対策.com」開設

SEO 対策の有効な手段のひとつに「被リンク」がある。外部サイトからリンクを受けることによって人気の高いホームページと判断され、上位に表示される仕組みで、同じテーマの良質サイトからの被リンクが効果的だ。株式会社ファーストメディアは2007年7月30日、被リンクを受けたい会社と被リンクを掲載したいサイトの仲介をするサービス「被リンク対策.com」を開始した、と発表した。被リンクを受けたい会社はキーワードやカテゴリで、掲載サイトを探すことができる。1か月間の掲載料金はサイトの質によって1,330円から。開設後間もないため、被リンク提供サイトは少ないが、今年中に被リンク提供サイトを1,000サイト、広告主100社を目標としている。

2007年7月30日月曜日

livedoorメールにGmail採用 「黒字化へ最後の一押し」

ライブドアは7月24日、無料のWebメールサービス「livedoorメール」で8月中旬から、Gmailのシステムを採用すると発表した。livedoor IDによる認証システム、メールアドレス、ロゴのみ同社のものを残し、サーバの提供から運用、サポートまでGoogleが担当。ユーザーインタフェースもGmailとほぼ同じになる。 「Webメールはコストがかかるが収益化できない。だが一度始めた以上、やめるわけにもいかない」――Gmail採用の最大の理由は、無料で利用できるというコストメリットだ。背景には、直近の黒字化を目指している同社の台所事情がある。●「ギガメーラー」で容量競争の口火を切ったが…… 「livedoorメール」の前身である「livedoorギガメーラー」のオープンは2004年7月。Googleが1Gバイトのメールサービスを発表して世間を騒がせた3カ月後に、国内で初めて1Gバイトのメールボックスを無料で利用できるWebメールとして登場した。 堀江貴文元社長のもとで、次々に新サービスを投入していた当時。サービスインのスピードを重視し、設計とシステム開発は外部に委託した。サーバは自社のものを利用し、運用も内部で行っているが、システム自体はいまもアウトソーシングしている。 同社の池邉智洋CTO(最高技術責任者)によると、メールサービスは「規模感のわりにはコストがかかる」もの。livedoorメールの月額コストは「数千万円の前の方」(同社執行役員の田端信太郎氏)で、オープン以来赤字だ。自社のデータセンターを使っているとはいえ、200万ユーザー(累計登録数)分のサーバ費用は小さくない。加えて、スパムフィルター対応やユーザーサポートにも手が取られる。 バナー広告やメールマガジン広告による収入もあるが、コストをカバーし切れない。加えて、2年前作ったシステムのままでは今後スケールできなくなってくるだろう――という不安もあり、サービスのリニューアルは必須だった。●Gmailは「使ったことがあったから安心」 ただ一から開発し直すのは高コストな上、スパムフィルターなど蓄積がものを言う機能がどうしても弱くなってしまう。かといってやめる訳にはいかないため、アウトソーシング先を見直すことに。候補はいくつかあったが、「自分でも使ったことがあり、スケール面でも安心な」(池邊CTO)Gmailに決めた。 Gmailならサーバからサポートまで無料で利用できる上、ライブドアとのID連携機能も容易に構築可能だ。「公開仕様のSAML(Security Assertion Markup Language)に対応しているから、ID連携も当社が開発でき、相手先が作業し終わるのを待つ必要もない」(池邊CTO) Gmailは検索性も高く、スパムフィルターが強力。1人当たりの容量も2Gバイトと従来の2倍に拡大でき、ユーザーメリットが大きい。「livedoorブログにアドレスをさらしても、強力なフィルターがスパムをはじいてくれるため、ブログユーザーがこれまで以上にメールを使ってくれるのでは」(田端氏) 同社は以前から検索にGoogleを採用しているほか、今年に入って、ニュースやブログにAdSenseを表示するなど、Googleサービスとの連携を強めてきた。「Google経由の広告収入が、全体の3分の1程度にまで増えている」(田端氏)――すでに深い関係にあるGoogleのGmail採用に至ったのは自然な流れだった。 Googleにとってのメリットは、広告収入とユーザー層の拡大だ。新livedoorメールに表示したAdSense広告からの収入はGoogleに入るほか、200万IDを持つメールユーザーが流入することで、Google検索ユーザーのすそ野を広げるのに役立つ。 「ギガメーラーが出た当時、各社ともWebメールで容量競争をしたが、あれはチキンレースだった。Webメールは、負担の割にはビジネスとしておいしくない。かといって一度始めた以上、その責任は当然、投げ出すことはできない。Gmailが大手ポータルに採用されるのは初めてらしいが、今後、当社のようにGmailを採用する会社も増えてくるのではないか」(田端氏)●移行は「ユーザー手作業」 アドレス整理も 新livedoorメールは、認証など“入り口”だけをlivedoorが担当し、それ以外はGoogleが提供するGmailと共通のシステムを利用する。ログイン時にlivedoor IDとパスワードを入力し、ユーザー画面にlivedoorメールのロゴが表示される以外は、見た目も機能もGmailと同じだ。 メールアドレスは、従来の「livedoorID@(サブドメイン).livedoor.com」からサブドメインが取れ、「livedoorID@livedoor.com」に変わる。旧アドレスに来たメールは新アドレスに転送される。 既存のlivedoorメールユーザーで、過去のメールを新システムに移行したい場合は、POPで公開されたログを新システムで吸い出す作業が必要。この作業をしてもらうことで、200万あるアカウントからアクティブユーザーのみが移ってくれ、メールアドレスなどの整理もできると見ている。●黒字化への「一押し」 ネット専業の事業会社としてこの4月に再出発した同社。事業の整理・再編を続けており、「ポータル事業はあと一押しで黒字化する」(田端氏)というところまで来た。livedoorメールのGmail化は、強力な「一押し」になるという。 「実は、以前のライブドアでは他社と協業すること自体が考えにくかった」(田端氏)。堀江元社長のころの同社には、「何でも自社でやってしまおう」という勢いがあった。「まじめに『世界一を目指す』と言っていて、誇大妄想的な部分もあったが、いまは総取りしてしまおうというのではなく、他社との提携にも積極的になった」(田端氏) 今では例えば、ニュースコンテンツをYahoo!JAPANに配信したり、ブックマークを相互に乗り入れるなど、堀江元社長が敵対視していたヤフーとも密接に協業している。今後も、他社との提携を含めて事業の整理・再編を進め、RSSリーダーやブログサービスなど、強い部分に注力していく。

Yahoo! デベロッパーネットワーク、Yahoo! トピックス取得 API 公開

ヤフーは、2007年7月30日、同社が提供する「Yahoo! デベロッパーネットワーク」にて、「トピックス API」を公開した。トピックス API では、開発者が自分の作成するアプリケーションにおいて、「Yahoo! トピックス」のデータを簡単に取得できる。利用するためには Yahoo! デベロッパーネットワークに登録する必要がある。Yahoo! トピックスはこれまでも、ブログパーツ、ウィジェット、RSS 配信などを提供してきたが、今回は API を公開、yahoo.co.jp ドメイン以外でのユーザーとの接点の拡大や、新しいアイデアの収集を行うという。取得できるデータは単純にジャンルごとだけではなく、ある特定のワードに絞りジャンルを横断したトピックスや、PV 順などのデータも取得可能。