SEOコンサルなどという業務で生計を立てている筆者の下にはさまざまな相談が持ち込まれますが、その中でも最たるものが表題の通りYAHOO!対策です。
例えば私が標榜しています6つのモノサシで、相互リンクとサイトボリュームとどちらを増やすことに専念すればいいですか?という類の質問が非常に多いのです。
このコラムの中にも同様の悩みを抱える読者がいらっしゃるのではないでしょうか。
SEO対策として専念すべき一本の軸というか、しっかりした方向性を欲する方たちです。
結論として言えば6つのモノサシはどれも同等に施策しなくてはなりません。
どれかひとつを重点的にといったようなものでは、場当たり的な対処法といわざるを得ないのが現在のSEO事情です。
またこの多方面的な施策が必要となることがYAHOO!対策を「難しい」と感じさせる原因であると筆者は思っています。
さて、では何故YAHOO!は多方面的に施策しないといけないのでしょうか?
これはYAHOO!が6つのモノサシによる評価をバランスよく行っていないことが大きな要因です。
YAHOO!はインデックス更新のたびに評価バランスが変わります。
しかも評価の偏重がはなはだ際立っているのが特徴です。
筆者はこれを「YAHOO!の入替え制度」と呼んでいます。
「YAHOO!の入替え制度」については次回、改めて記したいと思います。
今回の記事は「入替え」が生じてしまう原因についてです。
ご存知のようにYAHOO!SERPsはYSTがその基幹エンジンとして機能しています。では Y!J という検索ロボットをご存知の方はどのくらい存在しているでしょう?
Y!Jとは日本独自の検索ロボットなんです。
YAHOO!はこのようにYSTに加えて、独自に収集したデータによるアルゴリズム改竄を各国のYAHOO!に認めています。
※厳密にはロボットの種類はもっと数多くあります。ここでは話をわかりやすくするために2種類のロボットを比較しています。ですがYSTとは検索ロボットのオーケストラと捉えるのが一番、的を射た表現と筆者は思っています。
つまりYSTの順位決定に対しY!Jが日本環境に合わせた微調整を施しているという図式です。
簡単に言えばyahoo.co.jpとyahoo.comとでは検索結果に隔たりがあるということです。
最近の話で言えば8/22のインデックス更新はYSTによるものでした。そして8/30のインデックス更新がY!Jによるものでした。
現在、YSTは30日~40日間隔で定期的にインデックス更新を行っています。逆にY!Jによるインデックス更新は非常に不定期であります。
もう、お気づきの方はいらっしゃるでしょうがYAHOO!の順位の入れ替えはこのYSTからY!Jへインデックス更新が切り替わるときに生じます。
両者の評価基準が違うのですから当然といえば当然です。
逆にY!JからYSTへの切り替わり時にも順位に大きな変動が見られます。
これも理屈ではおわかりになると思います。
このように性格の異なるアルゴリズムが同時にではなく間をおいて検索順位に反映されるために評価基準の異なる検索結果が表示されることになるのです。
冒頭の記述に戻りましょう。
6つのモノサシのどれかに偏重して対策することがどれだけ危険かは、これでおわかりになったと思います。
また6つのモノサシをどんなにバランスよく対策しても、その結果は毎月変動することもご理解いただけたのではないでしょうか。
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