2007年9月30日日曜日

Googleの検索アルゴリズムと戦略

 2007年9月の下旬にGoogleはアドワーズ広告に関する詳細な説明ページを公開した。
それによると、Googleは今後品質スコア決定のアルゴリズム変更についての事前告知を行わないとのこと。また、リンク先ページの品質スコアについても比較サイトやショッピングサイト、安価な広告で集客し、高価な広告で収入を得る事を目的としたサイトなどはページランクが下がる可能性があるという説明資料も公開されている。

確かに安価な広告で集客し、広告をクリックさせることで収益を上げる事を目的としているサイトは、検索キーワードとの関連性が高くとも一般ユーザが求める検索結果(あるいは情報)とは趣が異なるため、ページランクを下げるなどのペナルティを課すことに異論を挟む余地は無いと言って良いだろう。しかし、比較サイトやショッピングサイトのページランクを下げるというのはいかがであろうか?確かに「SEO対策」というキーワードで検索を行った時に得たい情報というのは概して「SEO対策とは?(定義)」であったり「SEO対策にはどんな手法があるか?(手法)」などである事が多いが、一方でそういったキーワードのベンチマークを測りたいという欲求があっても不思議ではない。勿論、比較には「比較」という目的があるのだから「SEO対策 比較」というようにキーワードを複数並べて検索を行うべき。という事もできるが人間というのはそうも合理的なものではないだけに「比較サイト」等を一様に下げてしまうというのはいささか乱暴なアプローチとも言えよう。

昨今のGoogleは新サービスを次々とリリースしている事を歓迎する反面、「Google様」と揶揄されるぐらいGoogleスタンスというのを強く求める仕組みが広がり始めているだけに、今回の対応がどのような効果を得るのか。それはSEO対策を行っている各業者の動向だけでなく、検索エンジンの在り方を考える上でも興味深い話題であると言えるだろう。

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