2007年8月12日日曜日

新しい相互リンクのかたち―リンクベイト―

リンクベイト―Link Bait―(またはリンクベイティング)とは、マーケティング手法またはSEO手法の1つで、ユーザーが飛びつくような面白い情報から、逆に議論を巻き起こすような情報まで、被リンクを増やす目的でサイトに掲載する情報またはコンテンツのこと。Baitとは、「餌をまく」という意味で、この場合の餌が情報またはコンテンツであり、それを使ってリンクを誘う(おびき寄せる)ことからリンクベイトと呼ばれる。

相互リンクの歴史

Googleがランキングアルゴリズムの一環として、被リンクを評価し始めた頃から、サイト運営者の間で大量に被リンクが獲得できなくなり、互いにリンクを交換し合う、「相互リンク」が主流になった。

このため、各サイトは相互リンク用のページを設けて、サイト同士でリンクを交換し、被リンク数を増やすという方法を取った。

ところが、当初はリンク数をある程度確保することに重点が置かれていたため、自サイトとは何の関連性もないリンクが大量に張られるといった現象が起きた。そのうちに、無関係のサイトからリンクされるよりも、自サイトと関連のあるサイト(同系のサイト)からリンクされている方が良いとされるようになったが、ユーザーにとって役に立つリンクを張るというよりは、ページランクに有利に働くリンクを張るという傾向が未だに強い。

リンクベイティング到来

リンクベイティングに関しては、SEOmozのオーナーであり管理者でもあるrandfishの記事を参考にして欲しい。記事の中で彼は、大勢のユーザーからリンクを(自サイトに)引き寄せる方法を説明している。リンクしてくれるユーザーは必ずしも、自サイトの商品やサービスに大変な関心を持っている人である必要はないというのも興味深い。

相互リンク獲得が効果を発揮したように、リンクベイティングも当面は有効であると考える。しかし遅かれ早かれ、検索エンジンのリンク分析能力が高度になり、この方法もそれほどの効果が得られなくなる時が来るだろう。

良質なリンクを獲得する方法は、数年前と現在とでは異なる。同じことがリンクベイティングにも言える。リンクベイティングでの真の成功は、ランキングで上位を獲得することではない。ターゲットユーザーがリンクしたいと思うようなサイトにすることである。そうすれば自ずと、被リンクも増えるというものだ。

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