2007年8月3日金曜日

SEO に役立つキーワード活用法

アクセス解析ツールで取得できる「検索キーワード」
アクセス解析ツールで取得できるデータの一つに「リンク元」がある。リンク元とは、Web サイトへ訪問者がやって来たとき「どこからやって来たのか?」というような、そのサイトの1つ前に訪問者が見ていたページを教えてくれるものだ。

また、このリンク元は、関連ページや広告バナー、検索エンジンなど「どこから来た?」という情報だけでなく、検索エンジンで訪問者が実際に使用した単語(キーワード)を教えてくれる。このキーワードは、「サイトに訪れるユーザの声=ユーザの興味関心」がわかり、サイト改善やリスティング広告・SEO 対策などの目的で、サイト運営者、マーケティング担当者に幅広く注目されるものである。

リンク元が教えてくれる「キーワード」に関して、今注目度の高い「SEO 対策」にどのように活用すればよいのか伝えていきたい。

どのようにすれば、SEO 対策は成功か
まず活用法を述べる前に、目指すべき方向性を定めておこう。「SEO 対策の成功とは何か?」…それはやはり「アクセス数のアップ」であり、さらには「そのサイトの目的をどれだけ達成できたか否か」がその判断基準となるだろう。

この目的とは、メルマガ会員を募集するサイトならば応募フォーム。商品を購入するサイトならばカートなどが考えられる。サイトにお申し込みフォームなどが無い場合も含め、サイトの訪問者に「一番見てもらいたいページ」と考えていただければ良いだろう。また、この目的となるページへ訪問者がたどり着いた時、それを「目的を達成した=コンバージョン」と言う。

SEO 対策を施してアクセス数が増えたとする。しかし大半は「トップページですぐに離脱してしまう」というように、コンバージョンにまで達しない訪問者が増えていてはその施策は成功とはいえないだろう。SEO 対策の良し悪しを判断するには、アクセス数のアップだけでなく、コンバージョンを意識することが非常に大切である。

正しい単語より、訪問者が使う単語を大切に
それでは本題。SEO 対策を施す上での「検索キーワード」の活用法をご紹介しよう。

SEO を考える際、そのキーワードの選定はどのようにされているだろうか。こんな例がある。SEO の施策を考えたサイト運営者は、キーワードの中に「シミュレーション」というキーワードを選んだ。しかし、どうにもアクセス数が伸びない。そこでアクセス解析の検索キーワード分析を活用した。

アクセス解析でわかる検索キーワードは、訪問者が実際にそのサイトに訪れた際に使用したキーワードである。解析結果を確認し、そこで初めて分かったのは、「訪問者は『シミュレーション』ではなく、『シュミレーション』というキーワードを検索していることが多い。」ということだった。

確かに、「シミュレーション」は単語として正しい。だが、SEO 対策を施すには、正しい単語よりも訪問者が検索する単語の方が大切である。訪問者が検索したキーワードを確認して、サイトの文章を合わせると良いだろう。

このように、検索キーワードは「訪問者がどんなキーワードを利用しているのか」を確かめるために有効である。

また、コンバージョンを意識した際も同様である。コンバージョンした訪問者が使用したキーワードで、サイト運営者が想定していないキーワードの多いものとして、企業名や商品名などがある。「名前」で検索する訪問者は、興味関心が高い訪問者といって間違いないだろう。その「名前」に一致したものがサイトにあれば、すぐコンバージョンに結びつく。

しかし、訪問者が実際に検索する際は、長い名前を直接入力することは少ないだろう。また、漢字を「ひらがな」で入力したりと、「想定できないキーワード」があるかもしれない。闇雲にキーワードを選定しては、コンバージョンに繋がる訪問者さえ逃がしかねないということだ。

SEO 対策を施したキーワードが「適切かどうか」、キーワード分析で確認していただきたい。

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