2007年8月6日月曜日

SEO に役立つキーワード活用法(応用編1)



前回のコラム「SEO に役立つキーワード活用法(実践編)」では、アクセス解析を使ったキーワード選定法の流れをお伝えした。

1.サイトの目的やページごとのテーマを明確にする
2.運営者が訪問者に期待するキーワードを想定する
3.訪問者が利用するキーワードを確認する

これらの内容を意識して、実際にアクセス解析でキーワードを確認された方がいたならば幸いである。今回は、キーワード活用法に関して、さらに一歩踏み込んだお話をしたい。

■検索キーワードの種類
みなさんが検索エンジンを使用する際、1つの単語で検索されるだろうか。それとも複数の単語で検索されるだろうか。インターネット上には膨大な情報がある。自分の欲しい情報がすぐ見つけられるよう、複数の単語で検索する方は多いのではないだろうか。

現在、検索エンジンの利用数は、単語を「単数」「複数」で検索を行う人の割合は、それぞれ50%ずつという調査結果も出ている。

検索エンジンでは、当然「単数」と「複数」では、得られる情報が異なってくる。そのため、SEO を行う際も「単数」と「複数」によって競合となるサイトも変わってくる。この点、アクセス解析の種類によっては、「単数」と「複数」データを別に統計し、傾向を示唆してくれるものがある。今回は、検索キーワードの種類「単数」と「複数」について、それぞれの特徴と SEO に向けた活用法を紹介したい。

■アクセス解析での「単数」と「複数」キーワード
アクセス解析の場合、検索エンジンで使用する単語「単数」を「検索キーワード」、「複数」を「検索フレーズ」などと呼ぶ。検索フレーズ分析では、複数の単語を使用した場合、キーワードを単数に分けて統計する。

例)「アクセス解析 キーワード」で検索してサイトを訪問した場合
・検索キーワード分析:「アクセス解析」1件、「キーワード」1件の流入
・検索フレーズ分析:「アクセス解析 キーワード」1件の流入




それでは、アクセス解析の検索キーワード・検索フレーズの特徴・活用法を述べていく。

■検索キーワードの特徴・活用
まず、検索キーワードを考えてみよう。不動産会社の場合、検索パターンとしては、「不動産」「土地」「住宅」など、様々な検索キーワードが考えられる。




検索キーワード分析を見た際に、検索結果の上位が「不動産」ならば、訪問者は「不動産+α」で多く検索しているといえる。この場合、「不動産」を含めたキーワード(不動産+α)が SEO に有効な一手であることがわかる。

つまり、検索キーワードは、SEOを行う際に「どのキーワードを中心としたら良いか」を考えるキーワードの選定に役立つ。しかし、「不動産」というキーワードが分かっても、単数のキーワードのみで SEO を行う場合は、以下のようなデメリットがある。

・キーワードの種類は膨大となるが、多数のキーワードに対して SEO 対策を実施すると、1ページ内の1単語ごとの比率が下がっていく。その結果、SEO 効果が下がる。
・キーワードごとに SEO を行う必要が出てくるので、SEO の手間やコストも倍増する。
・大衆に認知されている単語は、SEO 効果を狙う競合が多いため、上位表示が難しい。 など

では、どうしたらよいのだろうか。そこで、解決するための次のステップとして「キーワードの深堀=中心としたキーワード+αの検索フレーズの発掘」が必要となる。

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