2007年8月4日土曜日

SEO に役立つキーワード活用法(実践編3)

■ ユーザーが利用するキーワードを確認する
最後に、目的に沿って想定したキーワードが訪問者の利用するキーワードであるかどうかを確認する。

前回のコラムでもお伝えしたが、訪問者が実際に使用したキーワードを確認することは非常に重要なことである。目的達成を想定したキーワードが、実際は訪問者が使わないものであったならば、アクセス数すら集まらず、訴求どころではない。訪問者がより多く使用するキーワードであり、かつ、目的に沿ったキーワードを選定しなければならない。

例えば、Web セミナーの運営会社であれば、有料セミナーのお申し込みが目的となる。ターゲットとしては、「有料の Web セミナーに興味がある」訪問者だ。

訪問者が検索エンジンで「有料 Web セミナー」と入力したなら、自社のページと訪問者の要望は一致し、申込を検討するのではないだろうか。したがって、目的達成のためのキーワードは「有料 Web セミナー」と想定できる。

しかし、実際には、「有料 Web セミナー」での検索はほとんどない。「有料 Web セミナー」と入力するよりも「Web セミナー」というように「有料・無料」を断定しない、広義に意味の取れるようなキーワードで検索する人の方が多い。また、「ウェブ セミナー 費用」などのように運営側では想定できないキーワードが存在する。

SEO 効果向上を考えるならば、目的達成という視点だけでなく、訪問者がより多く使用するキーワードを考える必要がある。

■ キーワード選定に役立つアクセス解析活用法
キーワードを選定するために、アクセス解析の「検索キーワード分析」が効果的である。

アクセス解析の検索キーワード分析では、「訪問者が検索に使用したキーワードと、そのキーワードでの流入数」がわかる。訪問者が何に興味を持ってサイトを訪れたのかを確認することができる。また、「目的のページに達した訪問者の検索キーワード」もわかる。これを参考にし、目的達成しやすいキーワードを発見することができる。

実際に訪問者が使用したキーワードを確認し、運営者が目的達成のために想定したキーワードとニュアンスの異なるものや、+(プラス)αがあったならば、訪問者が興味を持つキーワードに変更することで、効果を上げることができる。さらに、運営側が想定したキーワードで SEO を行った後、結果として、そのキーワードが有効であったかどうかの指標としても確認するこができる。

今回は、SEO のターゲットキーワードの選定に役立つ「検索キーワード活用法」を紹介した。キーワードは一度選定して終わりではなく、常に訪問者の状況に合わせ変化すべきものである。選定したキーワードに関して、今回の内容を意識して今一度ご確認いただきたい。

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