2007年8月5日日曜日

SEOとユーザビリティ

3クリックルール

ウェブユーザビリティにおいてもっとも古いルールの1つであるこのルールは、実はSEOにおいても大切なルールでもある。

3クリックルールとは、どのページを訪問してもほかのサイト上のどのページにも3クリック以内にたどり着けるようにするべき、というルールである。
一見すると簡単に思えるが、その実、サイトが巨大化すればするほど困難になっていく。
優れたサイト設計、優れたナビゲーションデザインがあってこそ実現することができる。

ユーザビリティ観点では、カスタマーは目的のページに3クリック以内にたどり着けなければ、ほとんど場合サイトから離脱してしまうためこのルールが重要視されるが、
その3クリックルールとSEOと、どう関係するか?

SEOの基礎を振り返る

サーチエンジンボットにページがクロールされるところからSEOはスタートする。
サーチエンジンボットは外部からのリンクを辿って自分のページを訪問する。サーチエンジンにはURL登録フォームがあるが、登録に時間をかけるより、被リンク戦略に時間をかけた方が有意義だろう。
話がそれたが、このサーチエンジンボットは、訪れたページにあるリンクを探す。
もしクロールされたページが完全な離れ小島のようなページだったら、折角のクロールも無駄になってしまう。

外部からのリンクはSEOにおいて非常に重要視されるが、コントロールすることができない。サイトのどのページがリンクされるかは、わからないわけだ。
外部からのリンクは往々にして、サイト情報構造上の下部ページにリンクはされる。
サーチエンジンもカスタマーもサイトの下部に位置する場所にあるユニークなコンテンツを探しているからだ。

だからこそ、3クリックルールをすべてのコンテンツページに適応することが大切になってくる。
サイトのトップページから全ての下部ページに誘導するトップボトム構造しかもたないというのは、SEOにとって致命的と言えるだろう。
トップページやハブとなるページなどの効率的なナビゲーションをもっとも持たせやすいページに、どのようにサーチエンジンボットを誘導するかが鍵となるのだ。

では、上の文章にあるサーチエンジンボットをユーザー、またはカスタマーと言い替えてみよう。
そう、人もサーチエンジンも同じなのだ。

すべてのカスタマーに使いやすいサイト構築を

ページを訪問するカスタマーをどのように効率よく誘導するか?という観点は、SEOにとってもよい結果をもたらす。
サーチエンジンボットもまたページを訪れるカスタマーなのだ。

SEOとはいかに検索結果の上位に表示させるか? ではなく、いかに効率的に検索結果の上位に表示させるかの技術だ。
Googleのページランク、検索のロングテール化、インデックスされたページ数における優位性、これらの効果を最大化するために、3クリックルールは今すぐにでも見直すべきだろう。

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